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ワールド・ワイン学

レバノン

レバノンワインの特徴

東地中海に面した国レバノンは、国土10,452平方キロメートルと小さいものの、アラブ諸国の中では唯一砂漠の無い国です。海と山に囲まれた豊かな国土は、かつて「中東のスイス」と形容されたほどで、南フランス、イタリア、ギリシャなどと同様、豊富な食材に恵まれています。
レバノンにおけるワイン造りの歴史は古く、現在のレバノン人の祖先であるフェニキア人によって造られていたフェニキアワインがそのルーツとされており、紀元前8世紀ごろにはすでに旧約聖書のなかで予言者によってレバノンワインが推奨されていた話があるほどです。

1850年、フランスの植民地時代にはイエズス会の修道士が駐屯している兵士のためにフランスのブドウの樹を入植し、ワイン造りを行いました。その後、イスラム教の普及でワインの生産は激減してしまいますが、1990年の内戦終結とともにレバノンのワイン造りは本格的に発展する時代が訪れました。
ワインの生産地は、首都ベイルートの南東30キロのベカー高原。ブドウの栽培地は標高900〜1100メートルの場所に位置し、土壌は粘土と石灰質。1年のうち半年間は雨期で残りの半年は乾期という、ワイン造りには理想的な条件にめぐまれています。
土壌がフランスと似ていることから、現在では数多くのフランス人醸造家がワイン造りを進め、厳しい国内情勢の中、国際コンクールで毎年さまざまな賞を受賞するようなワインを造り出しています。

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