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16世紀に始まったアルゼンチンワイン造りの歴史を大きく変えたワイナリー。

スペインの宣教師によって南アメリカ大陸にブドウ栽培が導入されたのは、16世紀中頃のこと。現在のアルゼンチンの主要産地であるメンドーサ州に最初のブドウが植え付けられたのは、1559年から1589年頃だと伝えられています。
その後19世紀に入り、1835年にアルゼンチンが独立。1878年頃から大都市間に鉄道が開通して首都ブエノス・アイレス等の消費地への輸送が盛んになるとともに、アルゼンチンのブドウ栽培とワイン醸造は一大転換期を迎え、大きく発展していくこととなります。
その発展の立役者ともいえるワイナリーが、1883年、ドン・トリブリシオ・ベネガスにより創設されたトラピチェです。

後にメンドーサ州の州知事として政治経済の分野でも活躍するトリブリシオは、1844年にサンタフェ州ロサリオに生まれました。
新進気鋭の起業家だったトリブリシオは、ブドウ栽培の先駆者であり、当時の進歩的なワイン造りについてまとめた『メンドーサのブドウ畑とワイン』の著者であるドン・エウセビーオの娘ルビーナ・ブランコと1870年に結婚します。
その後1883年、近年ではゴドイ・クルースの一エリアとして知られるサン・ヴィンサントに250ヘクタールのブドウ畑を買い取り、トラピチェをスタートさせたのです。
あらゆる面で精力的に活動したトリブリシオは、ヨーロッパの熟練したワイン造りの職人がアルゼンチンへ移住するのをサポートし、当時のヨーロッパの最高水準の技術を積極的に取り入れました。
当時アルゼンチンで飲まれていたワインは、色やアルコールが強く、エキス分の粗末なものでしたが、トリブリシオはヨーロッパと同様の高品質なワイン造りを目指し、「アルゼンチンで最も優れたワイン」を自らが造ることを決意します。
これが、この地域で300年来続いたワイン造りの歴史を大きく変え、アルゼンチンが世界屈指のワイン産国へと発展していく始まりとなったのです。

MAP
ボルドースタイルに学び、ヨーロッパ最高水準のワインをリリース。 質・量ともにアルゼンチンを代表するワイナリーへ。

「アルゼンチンで最も優れたワイン」を目指し、それを実践していったトラピチェ社ですが、高品質なアルゼンチンワインは輸入ワインとの激しい競争に直面しました。
この競争に勝つため、フランスへ渡り、気候・風土がまったく異なる地域にも応用できるようなワイン造りの最新技術を研究したのが、トリブリシオの息子であるペドロ・ベネガスです。
ペドロは、世界最高峰のワインであるボルドーワインのスタイルに深い感銘を受け、パリでポール・パスコッテ等その分野のリーダー的な専門家達のもとで学びました。
そして、これまでのアルゼンチンワインの評価を一新する数々のラインナップをリリースします。
これら新しい試みの成功により、トラピチェ社はメンドーサ産のワインの素晴らしさを世界に示すとともに、アルゼンチンを代表するトップワイナリーとしての確固たる地位を築いたのです。 そして1970年、トラピチェ社は伝統的なワイン生産者であるプレンタ家の傘下へ入り、ワイン造りに必要な基本的施設やブドウ畑に大きな投資をして、さらにワイナリーを発展させていきました。

これを機に積極的に海外へ進出し、独自のネットワークの確立に努めたトラピチェは、品質はもとより、その量においてもアルゼンチンを代表するワイナリーへと成長。現在では、世界80カ国以上の国々にワインを輸出するアルゼンチンを代表するワイナリーとして広く世界中の人々に親しまれています。

ワイナリー畑
ワイン樽
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