![]()
皆様、酒類製造課の松永です。
麦焼酎『どぎゃん』のブランド誕生ストーリーも最終回になります。
今回は“黄金比”と呼ばれるブレンド比率に辿り着くまでの軌跡を紹介します。
2005年の夏、ブレンダーとして開発に携わった商品開発研究所の井上は、三種の釜が造り出す個性ある焼酎と蔵人の意思を新たな商品に仕上げるべく試作を繰り返していました。井上はその作業をこう振り返ります。
「能力がありながらもクセの強いメンバーをまとめ上げるリーダーのような、あるいは各楽器の奏でるメロディをアンサンブルさせる指揮者のような、そんな気持ちで臨みました。」
真に“旨い”焼酎を追究するため、時には様々な料理を持ち寄り、試作品との相性を確認したり、水割り、お湯割り等、いろいろな飲用スタイルを徹底的に試しました。
「ブレンドに答えはありませんが、試作を繰り返すなかで自分のなかにある漠然としたレシピがどんどん形作られていき、最後にこれしかない!という“黄金比”に辿りついたときは難解なパズルを解きほぐしたような解放された気分になりました。」と言います。
ひたすら飲み続けて、「ああでもない、こうでもない」と、議論を重ねたことは我々蔵人にとっても良い想い出です。
「一醪三釜仕込み(いちろうさんかまじこみ)」にはもう一つの秘密が隠されています。
開発当時、ブレンドと評価を繰り返しているうちに机の上には次々と並んでいく試作品の山が放置されていました。
ある時、井上がその一つを偶然口に含んだところ、味わいにまとまりができ調和されていて、これまでになくマイルドであることに気づきました。
この発見から麦焼酎『どぎゃん』ならではの「貯酒前ブレンド」が誕生しました。
一般的には蒸留後それぞれの原酒ごとに貯蔵熟成し、出荷前に必要量をブレンドするのですが、『どぎゃん』は同じモロミから蒸留された三種の原酒をそのまま一つのタンクに併せて熟成させることで、互いの個性が混然一体となって調和と複雑さを醸し出すこととなるのです。
最後にラベルの秘密をこっそり教えます。ラベル左上に描かれているグレー色・銅色・銀色の三つの円のことを知っていますか?
三つの円はそれぞれ三種の釜が造り出す焼酎の個性を、そしてそれらを取り囲む大きな黒い円はその個性を包み込む調和を表現しています。実はこの三つの円の色は三種の蒸留釜の色を示しています。
グレー色は常圧ステンレス釜、銅色は常圧銅釜、銀色は減圧ステンレス釜。その大きさが少しずつ異なるのはブレンド比率、つまり“黄金比”を示すとか。。。
是非、お手に取り『どぎゃん』の顔を眺めてみてください。


![]()
![]()













