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日本ワインを“学ぶ・楽しむ”ワイナリー シャトー・メルシャン
2010年9月1日にワイナリーの名称を「シャトー・メルシャン」に変更し、さらなるワインの品質向上を目指すとともに、お客様に日本ワインを学び・楽しんでいただくための場としてリニューアルしました。
メルシャンのワイン事業スローガン「ワインのおいしい未来をつくる。」のもと、ワイナリーでお客様にメルシャンのフラッグシップワインである「シャトー・メルシャン」に触れていただくことで、日本ワインへの共感や親しみを感じていただける機会の増大を図ります。

「シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル」 開催
「シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル」は、ワイン造りが最盛期を迎える9月に、ブドウ収穫の恵みに感謝し、お客様に気軽にワインを楽しんでいただくことを目的にシャトー・メルシャンで毎年開催しているイベントです。
期間中は、食事や音楽とともに「シャトー・メルシャン」の各シリーズを味わっていただいたり、「ワイナリーツアー」などを通じて、ワインの製造工程や日本ワインの歴史など、ワインに関する様々な知識を深めていただいています。
2012年の開催概要はこちら

より品質の高いブドウ栽培を目指して
椀子(マリコ)ヴィンヤードにおける自社栽培事業
ワイン用ブドウの自社栽培事業を目的に、2003年にブドウの栽培に適した気候風土の長野県上田市に椀子ヴィンヤードを開園しました。試験農場や自社所有の海外ワイナリーで培ったブドウ栽培のノウハウを活かし、直接自社によるブドウの垣根栽培を行うことによって、より品質の高いブドウ栽培をめざしています。
2010年には椀子ヴィンヤード産のファーストヴィンテージとなるワインを発売し、2011年にはシャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニョン・ブランが国産ワインコンクールで金賞に輝くなど、品質面でも高い評価をいただいています。

ブドウ栽培農家との取り組み
「ブドウ」「ブドウ栽培に携わる造り手」は、ワインの味わいを決める大切な要素です。
シャトー・メルシャンでは、ブドウ栽培農家と直接契約することで、原料のブドウを継続的に購入し、地域農業の保全維持を長期的に行うことを目指しています。
農家とメルシャンは長期にわたり取引していくという認識を共有しています。
山梨県、長野県、福島県、秋田県にある農家にメルシャンの従業員が定期的に訪問し、生育状況を確認、季節ごとに必要な芽かきや新梢誘引、冬季剪定といった具体的指導を行っています。
ブドウ栽培農家とメルシャンは力を合わせて、お客様に美味しいワインをお届けしたいと考えています。
技術の公開
シャトー・メルシャンは、ワイン醸造の技術を他のワイナリーに公開しています。
日本固有のブドウ品種「甲州」。メルシャンは「甲州」への取り組みの中で、1983年フランスのロワール地方などで行われているシュール・リー製法を取り入れ、旨みのある辛口タイプの甲州ワインの開発に成功しました。実用化試験の成功後、シュール・リーの製法を情報公開しました。
日本のワイン産業発展のため、シュール・リー製法を勝沼の他のメーカーにも使ってもらいたいという考えからです。現在では“甲州のシュール・リー”は甲州の辛口ワインの代名詞になっています。
また、甲州の栽培量が低下する中、日本固有の品種を大切にしたいという思いから、「甲州プロジェクト」を発足させ、甲州ワインの品質向上へ様々な取り組みを行っています。
その中でボルドー大学との共同研究により和柑橘の華やかな香りを表現した「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香」を生み出すことに成功しました。
「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香」の特長である和柑橘を思わせる爽やかな香りを引き出すための、栽培方法、醸造方法も地元のワイナリーへ公開しています。
メルシャンは他のワイナリーと共に日本ワインの品質を向上させていくことが、日本産のワインの美味しさをより多くの人に知ってもらうためには欠かせないと考えています。
山梨県、長野県、福島県、秋田県のブドウ栽培地域の皆様とのかかわりは、メルシャンにとって大切な財産です。
栽培地域との接点の強化を図り、より地元に愛され・誇りを持ってもらえるブランドとして育成してゆくことを目標としています。
椀子(マリコ)ヴィンヤードの収穫
椀子ヴィンヤードでは2011年9月28・29・30日、10月3・4・5日の6日間で、地元上田市のボランティアの方、上田市陣場地区土地利用研究会の方、地権者の方々合わせて延べ約330名の参加者が集まり、ワイン用のブドウ「メルロー」「シャルドネ」等の収穫が行われました。
このイベントは、上田市による募集告知から半日で定員に達するほどの人気で、参加者からは「待望の地元産ワインができてうれしい。」と言う声が多くあり、椀子ヴィンヤードへの期待の高さがうかがえるものでした。
新鶴ワイン祭り
福島県の新鶴地区では、約30年前から白ワイン原料となるシャルドネの栽培が行われてきました。
契約農家の方々とは、雨よけ対策や収量制限、短梢剪定で栽植密度を高めるなど、様々な挑戦と努力を続けています。
2011年10月に福島県会津美里町にあるふれあいの森スポーツ公園で「新鶴ワイン祭り」が開催されました。
この祭りは24回目となる毎年恒例の行事で、毎年地元の食材を楽しみながら、新鶴産のワインを楽しむ地産地消のイベントで、700人を越える参加者がありました。
お祭りを盛り上げるブースでは、地元の名産品が出店され、当社も福島県限定の「メルシャン会津」をはじめ、「シャトー・メルシャン 新鶴シャルドネ」、「日本の地ワイン 新鶴シャルドネ」など、地元新鶴産のシャルドネをお楽しみいただきました。
山梨県での市民教養講座などでワイン講義
山梨県内での市民教養講座、人材養成などに積極的に協力しています。
2012年3月には、甲州市主催の甲州市観光ボランティアガイド及び宮光園ボランティア養成講座で「ワインについて」講演し、一般市民の生涯活動への発展にも寄与しました。
また、2012年2月に山梨大学、平成23年度ワイン人材生涯養成拠点 修士ワイン科学コース/ワイン技術者再教育コースで、「甲州ブドウの歴史」「甲州ブドウの栽培」について講義を行いました。
ブドウ産地の塩尻市で産学連携
塩尻市は日本有数の醸造用ブドウの産地で、ワイン醸造の授業を実施している学校があります。
シャトー・メルシャンでは、2008年から塩尻市と産学連携の協定を締結し、講師の派遣を開始しました。醸造やワイン分析の講義やブドウの剪定実習などの技術を指導することで、ワイン産業を担う人材育成への協力を行っています。
2011年度は以下の内容の指導を行いました。
| 2011年 | 7月 | 夏期栽培管理に関すること(実習) |
| 11月 | シャトー・メルシャン見学とワインの歴史について(講義) | |
| 12月 | ワイン製造に関する国内外の最新情報について(講義) | |
| 2012年 | 2月 | ブドウの剪定方法(実習) |
シャトー・メルシャンシリーズは、数々のワインコンクールで受賞をしています。
「レ・シタデル・デュ・ヴァン 2012」(※1)で「シャトー・メルシャン 北信シャルドネ 2010」が3年連続金賞受賞するとともに、「同 長野シャルドネ 2010」が金賞受賞。
「第18回 ヴィナリ国際ワインコンクール」(※2)で『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2007』が、「ジャパン・ワイン・チャレンジ」(※3)で「シャトー・メルシャン 大森リースリング 2010」がそれぞれ金賞を受賞するなど、国際的なコンクールでも高く評価されています。
また、「Japan Wine Competition(国産ワインコンクール)2012」(※4)でも、「シャトー・メルシャン メリタージュ・ド・城の平 2009」、「同 山梨ベリーA 2009」が部門最高賞と金賞をダブル受賞したほか、2012年9月に新発売する「同 マリコ・ヴィンヤード オムニス 2009」を含む4品が金賞を受賞し、出品ワイナリーとしてトップとなる計6品が金賞を受賞しました。
※1「レ・シタデル・デュ・ヴァン」
1992年に創設された「国際ブドウ・ワイン機構」(略称:O.I.V. 本部:パリ)が後援し、醸造家をはじめとするワイン専門家が審査員を務める権威ある国際ワインコンクールの1つ。フランス・ボルドー地方で開催。
※2「ヴィナリ国際ワインコンクール」
1995年からフランス醸造技術者協会(ユニオン・デ・エノログ・ド・フランス)の主催にて開催されている、審査員がエノログ(ワイン醸造技師管理士)のみで構成される世界でも珍しい権威あるワインコンクール。フランス・パリで開催。
※3「ジャパン・ワイン・チャレンジ」
1997年に独立したワイン審査会として設立されて以来、年々規模を拡大し、現在ではアジア最大規模のワイン審査会の1つとなり、世界各国からワインが出品されている。東京で開催。
※4「国産ワインコンクール」
2003年より、日本産ブドウを100%使用した日本ワインの品質と認知度の向上を図るとともに、それぞれの産地のイメージと日本ワインの個性や地位を高めるため、毎年開催されています。山梨県で開催。
ニューワールド・ワイン・エクスペリエンスへの選抜招待
米国で発行されている世界で最も権威のあるワイン専門誌の一つ「ワイン・スペクテーター」が主催する、世界各国にあるワイナリーの中から同誌が選出したワイナリーだけを集めたワインイベントとして米国・ニューヨークにおいて開催された「ニューヨーク・ワイン・エクスペリエンス 2011」に、日本のワイナリーとして唯一選抜招待されました。